断熱リフォーム 内窓 夏の悩み

今治市の内窓と遮熱ガラスの事例|西日のリビングをどう変えた

遮熱ガラス

夕方になると西日でリビングが暑くなる。冷房を強くしても追いつかず、カーテンを閉め切って過ごしている——今治市でお受けしたのは、そんなご相談でした。

窓リノでは、内窓の新設と遮熱ガラスへの交換を組み合わせて対応しました。何をどう選んだのか、公開している範囲で整理します。

作成者 吉川 貴裕(株式会社White Label Works 代表/屋号「窓リノ」) プロフィール

作成日 2026年8月25日 最終更新日 2026年8月25日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分

今治市の事例では、どんな工事をしたのですか?

既存の窓の内側に内窓を新設し、あわせてガラスを遮熱タイプに交換しました。内窓で熱の出入りそのものを抑えつつ、遮熱ガラスで日射に含まれる赤外線と紫外線を抑える。役割の違う2つを重ねた構成です。

内窓の新設と遮熱ガラスへの交換という2つの対策が、それぞれ異なる役割を担うことを示す図 図1 今治市の事例で組み合わせた2つの対策 内窓の新設 遮熱ガラスへの交換 窓と窓のあいだに空気層をつくる 熱の出入りそのものを抑える 冷暖房の効きを上げる 日射の赤外線を抑える 紫外線を抑える 家具の日焼けに効く どちらか一方ではなく、課題に合わせて役割を重ねるという考え方です。 出典:窓リノ 施工事例ページ(2026年8月確認)

なぜ西日には2つ必要だったのか

西向きの窓は、夏の夕方に太陽が低い角度から差し込みます。ひさしや軒では防ぎきれず、日射がガラス面にほぼ正面から当たる時間帯が生まれます。内窓だけでは、いったんガラスを通過した日射の熱を室内に抱えたままになります。一方、遮熱ガラスだけでは、日射のない時間帯の熱の出入りは変わりません。この事例で両方を採用したのは、時間帯によって課題が違ったためです。

内窓は「空気の層」をつくる工事

内窓を入れると、既存の窓との間に空気の層ができます。この層が熱を伝えにくくすることで、外の暑さ寒さが室内に届きにくくなります。窓を丸ごと交換するより工事が軽く、建物側をほとんど触らずに済むという利点もあります。一方で、開け閉めの動作が二重になるため、毎日使う掃き出し窓では使い勝手をどう考えるかも判断材料になります。今治市の事例では、日中に開け閉めする頻度と暑さの負担を比べたうえで採用しました。

登録事業者が変わったこと

赤外線と紫外線が抑えられ、冷房の効きが改善しました。カーテンを開けたまま過ごせるようになったのが、暮らしの上では大きな変化でした。ご家族からは次の言葉をいただいています。

「西日が怖くなくなりました!もっと早く施工すればよかった」

出典:窓リノ 施工事例「今治市|リビングの西日対策」および同ページ掲載のお客様の声(2026年8月確認)。効果の感じ方は住宅の条件や生活時間帯によって異なります。

夏の暑さは、どこから入ってくるのですか?

冷房時に室内へ入る熱の約73%が窓など開口部からという試算があります。壁や屋根からも熱は入りますが、割合として最も大きいのは窓です。西日の問題が窓の対策に直結するのは、この構成比によります。

冷房時に室内へ入る熱のうち窓など開口部が約73%を占めることを示す図 図2 冷房時に室内へ入る熱の割合 窓などの開口部 約73% その他(壁・屋根・床など) 残り 窓を先に手当てすると効きやすいのは、入ってくる量が大きいからです。 低断熱住宅のモデル試算。実際の割合は住宅ごとに異なります。 出典:日本サッシ協会 2025(窓リノ掲載・2026年8月確認)

カーテンで防ぐことの限界

遮光カーテンを閉めれば日射は減ります。ただしカーテンはガラスの内側にあるため、日射はすでに室内に入ってから遮られています。カーテン自体が温まり、その熱が部屋に伝わります。ガラスの側で抑えるのと、入ってから抑えるのとでは、たどる経路が違うということです。

方位ごとに考える

同じ家の中でも、南向きと西向きでは日射の入り方が違います。南は太陽が高く、夏はひさしで防げる時間帯があります。西は角度が低く、夕方に長く当たり続けます。全ての窓に同じ仕様を入れるより、方位ごとに分けたほうが費用対効果は上がります。現地では、どの窓がどの方位を向いているかを最初に確認します。

出典:冷房時の熱の割合は日本サッシ協会 2025(低断熱住宅のモデル試算・窓リノ掲載/2026年8月確認)。詳しくは7問でわかる夏の暑さ診断でも触れています。

冷房を強くするより、入り口を減らす

暑いから設定温度を下げる、という対処は分かりやすい反面、入ってくる熱の量が変わらないため、機械側の負担が増え続けます。入り口の側を減らせば、同じ設定温度でも効きが変わります。西日の部屋で「冷房が効かない」と感じるとき、エアコンの能力ではなく窓の側に原因があることは珍しくありません。

我が家の西日は、対策を考えたほうがよい状態ですか?

当てはまる項目が多いほど、日射が室温に直接効いている可能性があります。下のチェックは診断ではなく、ご自宅の状態を言葉にするための整理です。当てはまった項目は、そのまま見てほしい場所のリストになります。

西日と日射のセルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個日射の影響は限定的です。今の使い方で問題が出ていなければ、様子を見て差し支えありません。
2〜3個特定の時間帯に負担が集中しているようです。その部屋の窓の方位と仕様を確かめてみてください。
4〜6個日射が室温に直接効いている可能性があります。今治市の事例と近い状態です。現地で見てもらう価値があります。

遮熱ガラスの費用と補助金は、どう考えますか?

内窓の設置とガラス交換は、どちらも国の補助制度の対象工事に含まれています。組み合わせる場合も、それぞれの工事が要件を満たしているかで判断されます。金額を比べる前に、制度の枠組みを押さえておくと判断が早くなります。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上
現地確認から工事、完了後の交付申請までの流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方 STEP 1 現地を見る 窓の仕様と 工事範囲を確認 STEP 2 見積りと製品選定 対象製品かどうか を確認 STEP 3 工事 工事前の写真を 必ず撮影 STEP 4 完了後に交付申請 登録事業者が 手続き 交付申請は工事の完了・引渡し後です。手続きは事業者が窓口になります。 交付申請の予約は任意です。要件・対象製品は年度ごとに変わるため最新の公募要領をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月21日確認)

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年8月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月21日確認)。愛媛県内での制度の使い方は愛媛で内窓リフォーム!2026年窓補助金の記事でも解説しています。

組み合わせると申請はどうなるのか

内窓の設置とガラス交換は、いずれも制度上の対象工事として区分が分かれています。同じ住宅で両方を行う場合も、工事ごとに対象製品かどうかが確認されます。申請は登録された窓リノベ事業者が窓口となるため、ご自身で区分を判断していただく必要はありません。ただし、どの窓にどちらの工事を入れるかで補助の考え方が変わるため、現地確認の段階で工事の組み立てを決めておくと話が早く進みます。

内窓と遮熱ガラスについて、よくいただくご質問は?

組み合わせ方についてのご質問をまとめました。いずれも今治市の事例や当社の対応内容にもとづくもので、住宅の条件によって答えが変わる部分は、その旨を添えています。

内窓と遮熱ガラス、どちらか一方でもよいですか?
目的によります。冷暖房の効きを上げたいなら内窓、日射そのものを抑えたいなら遮熱ガラスが効きます。今治市の事例は西日という強い日射が課題だったため、両方を組み合わせました。

遮熱ガラスにすると部屋が暗くなりませんか?
遮熱ガラスは主に赤外線と紫外線を抑えるもので、可視光をすべて遮るものではありません。今治市の事例では、登録事業者がカーテンを開けたまま過ごせるようになりました。

冬は日射が入ったほうが暖かいのでは?
そのとおりで、日射をどう扱うかは方位と季節で判断が変わります。西向きの窓は夏の夕方の日射が強く、冬にその恩恵を受けにくい方位です。どの窓にどの仕様を入れるかは、方位ごとに分けて考えます。

家具の日焼けは本当に減りますか?
紫外線を抑えるガラスに替えることで、日焼けの進み方は変わります。ただし完全に止まるものではなく、日射の量やカーテンの使い方によっても差が出ます。

今治市以外でも対応していますか?
愛媛県全域に対応しています。松山市・今治市・西条市・伊予市・東温市・砥部町などでの施工実績があります。

見積りの前に決めておくとよいこと

どの窓を対象にするかを先に決めておくと、比較がぶれません。リビングの大きな窓だけなのか、同じ方位の他の部屋も含めるのか。対象範囲の違う見積りを金額だけで並べても、安いほうが得とはかぎらないためです。前の章のチェックで当てはまった項目は、そのまま伝える材料になります。

西日の部屋で、まず何を見ますか?

最初に確かめたいのは、暑くなる部屋の窓がどの方位を向いているかです。次に、その窓のガラスが1枚か2枚か。この2つが分かれば、打てる手の見当がつきます。そのうえで冷房の負担を数字で見ておくと、優先順位をつけやすくなります。

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