内窓の工事はなぜ短時間で終わる?当日の流れを工法から解説
窓のリフォームと聞くと、足場を組んで、壁を壊して、何日もかかる——そんなイメージを持たれる方が少なくありません。
内窓の設置は、そのイメージとかなり違います。この記事では、なぜ短時間で終わるのかを工法の側から説明します。
作成者 吉川 貴裕(株式会社White Label Works 代表/屋号「窓リノ」) プロフィール
作成日 2026年9月1日 最終更新日 2026年9月1日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分
なぜ内窓の工事は短時間で終わるのですか?
既存の窓を取り外さないためです。内窓は今ある窓の内側に、もう一枚の窓を追加する工事です。外壁を壊さない、既存のサッシを撤去しない。この2点が工期を大きく左右します。
足場が要らない
内窓は室内側からの作業になるため、外部に足場を組む必要がありません。足場の設置と解体だけで日数がかかることを考えると、この差は工期に直接効いてきます。近隣への影響も、外部足場を伴う工事に比べれば小さく済みます。住宅が密集している場所や、足場を組むスペースが取りにくい敷地でも工事しやすい工法です。
廃材が出にくい
既存の窓を撤去しないため、解体によって発生する廃材がほとんど出ません。搬出の手間がなく、処分の工程も減ります。これも当日の作業が短く済む理由のひとつです。ほこりが立ちにくいという点でも、住みながらの工事には向いた工法といえます。
工事の日は、何が行われますか?
養生、採寸の最終確認、枠の取り付け、建具の設置、動作確認、清掃。この順で進みます。製品はあらかじめ採寸に合わせて用意しておくため、当日に加工する工程はほとんどありません。
養生は工事の質に直結します
作業に入る前に、床と家具を養生します。内窓は解体を伴わない工事ですが、工具や部材を持ち込むため、床に傷をつけないための準備は必要です。窓の前にカーテンやブラインドがある場合は、一時的に外してから作業に入ります。この準備を省くと、あとで手直しが必要になります。
採寸は工事の前に済ませます
内窓は既存の窓枠の内側に収める製品のため、ミリ単位の採寸が必要です。この採寸は工事当日ではなく、事前の現地確認で行います。採寸したサイズで製品を手配し、届いてから工事日を決めるという順番になります。この段取りがあるため、当日の作業が短く済みます。
採寸を間違えると、やり直しになる
内窓は既存の窓枠の内側にぴったり収める製品です。採寸に狂いがあると、隙間ができたり、逆に入らなかったりします。製品は採寸に合わせて手配するため、ここを誤ると作り直しになり、工期が大きく延びます。現地確認で時間をかけているのは、この一点を確実にするためでもあります。
スピードを優先すると、質は落ちませんか?
短時間で終わるのは工程が少ないからであって、手順を省いているわけではありません。むしろ、事前の採寸と製品の手配を丁寧にやるほど当日の作業は短くなります。
動作確認は必ず行います
取り付けたあと、開け閉めの具合と鍵のかかり具合を確認します。内窓は建具が動く製品なので、枠の取り付けがわずかに傾いていると開閉に影響します。ここは時間を惜しむところではありません。お引き渡しの前に、お客様にも実際に開け閉めしていただいて確認しています。使い勝手に違和感があれば、その場で調整します。
複数の窓をまとめるほうが効率がよい
1か所ずつ別の日に工事するより、まとめて施工するほうが養生や段取りの手間が一度で済みます。お客様側の拘束時間としても、複数回に分けるより1回にまとめたほうが短くなります。補助金を使う場合も、1申請あたり合計5万円以上という下限があるため、まとめたほうが条件を満たしやすくなります。工事を分ける理由が特にないのであれば、まとめてしまうほうが手間も費用も抑えやすくなります。
暮らしをどこまで止めずに済みますか?
当社は「暮らしを止めないスピード施工」を強みのひとつとしています。内窓であれば、工事のあいだ使えなくなるのは作業中の部屋だけです。仮住まいが必要になることは多くありません。
01必要なこと|作業する部屋への出入り、窓前の片付け
02こちらで行うこと|床と家具の養生、大きな家具の移動、清掃
03お願いすること|割れ物・貴重品の事前移動、ご在宅
作業する部屋以外は普段どおり使えます
工事は窓のある部屋で行うため、それ以外の部屋は普段どおりお使いいただけます。キッチンや浴室が使えなくなることもありません。在宅で仕事をされている方の場合も、作業する部屋を先に済ませてしまえばその日のうちに元の状態へ戻ります。
壁や床の断熱を含む場合は事情が変わる
内窓だけであれば影響は限定的ですが、壁や床の断熱補強を含む工事では解体と復旧が発生します。この場合は一時的に使えない部屋が出ることがあります。工事中の生活については工事中の生活についてのよくある質問にまとめています。
我が家の工事は、どのくらいで終わりそうですか?
当てはまる項目が多いほど、工事の日数が延びる方向です。下のチェックは日数を出すものではなく、規模の見当をつけるための整理です。
工事規模のセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 短時間で完了する可能性が高い規模です。窓1か所であれば当日中に終わることがあります。 |
| 2〜3個 | 1日から数日を見ておく規模です。窓の枚数と配置によって段取りが変わります。 |
| 4〜6個 | 解体や復旧を伴う可能性があり、日程に幅を見ておく必要があります。現地確認のうえでご説明します。 |
2階の窓も室内側から作業できます
内窓は室内側からの取り付けになるため、2階の窓であっても外部足場は必要ありません。ただし製品を2階へ運び上げる必要があるため、階段の幅や曲がりによっては搬入の段取りを工夫することがあります。大きな窓の場合はこの点も現地確認で見ています。
既存の窓枠が傷んでいる場合
内窓は既存の窓枠に固定する製品のため、枠そのものが傷んでいたり歪んでいたりすると下地の補修が必要になることがあります。この場合は工程が増え、日数も変わります。現地確認では、窓そのものだけでなく枠の状態も見ています。傷みが見つかった場合は、お見積りの段階で補修の要否と影響をご説明します。
工事の日程は、製品が届いてから決めます
採寸したサイズで製品を手配するため、発注から納品までの期間が必要になります。この期間は製品の仕様や時期によって変わります。工事日は製品の納期が見えた段階で調整するため、ご相談いただいてすぐ工事、という流れにはなりません。希望の時期がある場合は、そこから逆算してご相談ください。補助金を使う場合は申請の段取りも加わります。
内窓の施工について、よくいただくご質問は?
工事の進め方について実際に伺う質問をまとめました。所要時間は窓の枚数・大きさ・現場の条件によって変わるため、一律の日数ではなく考え方をお伝えしています。
本当に半日で終わりますか?
窓の枚数と現場の条件によります。窓1か所であれば短時間で終わることがありますが、枚数が増えればそのぶん時間はかかります。所要時間はお見積りの際にご説明します。
工事の日は家にいる必要がありますか?
作業する部屋への出入りが必要になるため、どなたかにご在宅いただくのが基本です。ずっと立ち会っていただく必要はありません。
家具を動かす必要がありますか?
窓の前に物がある場合は移動が必要です。大きな家具はこちらで動かしますが、割れ物や貴重品は事前に移していただくようお願いしています。
工事の音やほこりは出ますか?
枠を固定する際にビス留めの音が出ます。既存の窓を壊さないため、解体を伴う工事に比べればほこりは少なく済みます。
複数の部屋をまとめて工事できますか?
できます。むしろ段取りの効率としては、まとめて施工するほうが1か所あたりの拘束時間は短くなります。
工事の日程を考える前に、何を数えますか?
最初に確かめたいのは、対象にしたい窓が何か所あるかという点です。そのうえで冷暖房の負担を数字で見ておくと、どこまでまとめて工事するかの判断がしやすくなります。
冷房費のシミュレーションで、我が家の負担を数字にする
窓の断熱で光熱費がどのくらい動くのかを、条件を入れて試算できます。個人情報の入力は不要です。
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