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窓の断熱で光熱費は年2.7万円減る?愛媛の家で試算を検証

窓の断熱で光熱費

毎月の電気代を見て「去年よりまた上がっている」と感じていませんか。設定温度を我慢しても思ったほど下がらない——愛媛県内でもそうしたご相談をよくいただきます。

窓の断熱リフォームを調べると「年間2.7万円」という数字を目にします。この数字はどんな条件で計算され、あなたの家に当てはまるのか。試算の前提を分解し、愛媛の住まいで現実的に何が起きるのかを整理します。

作成者 吉川 貴裕(株式会社White Label Works 代表/屋号「窓リノ」) プロフィール

作成日 2026年8月20日 最終更新日 2026年8月20日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約8分

その2.7万円は、どんな条件で計算された光熱費ですか?

条件付きの試算値です。関東から九州にかけての温暖地(省エネ基準の6地域)の戸建て住宅を対象に、冷暖房を合わせた年間の光熱費が約2.2〜2.7万円抑えられるとするモデルケースの目安であり、すべての住宅で同じ結果になるわけではありません。

窓 断熱 光熱費 2.7万円の試算が幅で示されることと前提条件を示す図 図1 年間光熱費の削減額は「幅」で示されている 約2.2万円 約2.7万円 どこに着地するかは、住宅の断熱性能・窓の面積と方位・在宅時間で変わります。 前提 温暖地(6地域)の戸建て/冷暖房を合わせた年間/断熱性能の低い窓からの改善 出典:日本サッシ協会 2025(モデルケースの目安。効果は住宅条件により異なります)

2.7万円は「幅の上端」——2.2万円との差が示すもの

この試算はもともと「約2.2〜2.7万円」という幅で示されています。2.7万円だけを取り出すと上端が独り歩きしますが、住宅の断熱性能、窓の面積と方位、在宅時間によって幅の中のどこに着地するかが変わります。

見落とすと損をする、試算の前提3条件

数字を自分の家に当てはめる前に、次の3点を確認してください。前提がずれていると、期待した結果との差が大きくなります。

01地域 関東から九州の温暖地(6地域)の戸建てを想定したモデルケースです。

02対象費目 冷房だけでも暖房だけでもなく、冷暖房を合わせた年間の光熱費です。

03比較の起点 断熱性能の低い窓からの改善が前提です。すでに複層ガラスが入っている住まいでは差額は小さくなります。

出典:日本サッシ協会 2025(窓リノ「夏の冷房費シミュレーション」内で参照している参考データ・2026年8月確認)。効果は住宅条件により異なります。

なぜ窓を替えるだけで光熱費が動くのですか?

熱の出入りが窓に集中しているためです。低断熱住宅のモデル試算では、冷房時に室内へ入る熱の約73%が窓などの開口部からとされています。壁や天井より先に窓を検討するのは、工事の規模に対して触れる熱量が大きいからです。

窓 断熱 光熱費に影響する開口部からの熱の出入りを示す図 図2 熱の出入りは窓に集中する 窓(開口部) 夏 入ってくる 冬 逃げていく 冷房時に室内へ入る熱の約73%が窓などの開口部から(低断熱住宅のモデル試算) 出典:日本サッシ協会 2025/実際の割合は住宅ごとに異なります

夏は入り、冬は逃げる——住まいの弱点は開口部にある

夏の午後、カーテンを閉めているのに部屋が暑い。冬の朝、暖房をつけているのに窓際だけ空気が冷たい。どちらも同じ原因です。窓は壁より薄く熱を通しやすいため、最初に外気の影響が現れます。

内窓を設けると窓と窓の間に空気の層が生まれ、熱の伝わりが緩やかになります。既存の窓を壊さずに施工できる場合が多く、住みながら進めやすい方法です。

出典:日本サッシ協会 2025(低断熱住宅のモデル試算。窓リノ「7問でわかる夏の暑さ診断」内で参照・2026年8月確認)。実際の割合は住宅ごとに異なります。

愛媛の住まいでは、どのくらいの効果が見込めるのですか?

住宅の断熱性能・窓の面積・生活時間帯によって幅が出ます。窓リノが愛媛県内で手がけた施工では暖房の効きや室温差の改善が報告されていますが、光熱費の削減額はご家庭ごとに異なり、同じ結果を保証するものではありません。

変化が出やすい家、出にくい家の分かれ目

同じ工事でも、住まいの条件によって手応えは変わります。次のif-thenで、ご自宅がどちら寄りかを確認してください。

もし既存の窓が単板ガラス(1枚ガラス)なら、性能差が大きく改善の余地も大きくなります。

もし西向きの大きな窓があるなら、夏の日射による室温上昇を抑える効果が出やすくなります。

もし日中の在宅時間が長いなら、冷暖房の稼働時間が長い分だけ差が積み上がります。

反対に、すでに複層ガラスが入り在宅時間が短い場合、削減額は小さくとどまることがあります。

窓 断熱 光熱費の変化が出やすい家の条件を示す分岐図 図3 変化が出やすい家、出にくい家 変化が出やすい 単板ガラス(1枚ガラス)である 西向きに大きな窓がある 日中の在宅時間が長い 変化は小さめ すでに複層ガラスが入っている 在宅時間が短い 当てはまる数が多いほど体感の変化が出やすくなります。効果は住宅条件により異なります。

数字に表れない変化こそ、お客様が語ること

光熱費は条件に左右されますが、暮らしの変化はより具体的に現れます。窓リノが県内で手がけた事例です(掲載内容はお客様の声で、感じ方には個人差があります)。

エリア ご相談内容 施工内容 施工後の変化
松山市冬の寝室が寒く、朝起きるのがつらい樹脂製の内窓を設置し二重窓に暖房で部屋が暖まるまでが早くなり、窓際の冷気と結露が大幅に減少
今治市夕方の西日でリビングの室温が急上昇内窓の新設と遮熱ガラスへの交換冷房の効きが改善し、カーテンを開けたまま過ごせるように
伊予市築30年以上、冷暖房をかけても快適にならない全窓を複層ガラス+樹脂サッシへ、外壁・床・天井も断熱補強冷暖房の立ち上がりが早くなり、設定温度を控えめにしても快適に

松山市のお客様からは「もっと早く工事をすれば良かった」、今治市のお客様からは「西日が怖くなくなりました」というお声をいただいています。詳細は松山市/今治市/伊予市の各事例をご覧ください。

我が家は変化が出やすい家か、どう確かめればいいのですか?

7つの質問で傾向を確認できます。当てはまる項目が多いほど、窓に手を入れたときの体感の変化が大きくなりやすい住まいです。入力した内容がどこかに送信されることはありません。

窓の断熱で変化が出やすい家チェック

当てはまるものはいくつありますか。数えたら下の早見表でご確認いただけます。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまる数から傾向を見る(早見表)
当てはまる数傾向
0〜2件一定の断熱性が保たれている可能性。気になる一部屋から検討する進め方が向いています。
3〜4件窓まわりに弱点が出ている可能性。どの窓から手を入れるかで結果が変わります。
5〜7件熱の出入りが窓に集中している可能性が高く、体感の変化が出やすい条件です。

診断の次は、金額の目安を自分の条件で確かめる

傾向がつかめたら次は金額です。窓リノの試算ツールなら、地域と部屋の条件を選ぶだけで、ひと夏の冷房費の目安がその場でグラフ表示されます。本記事のモデルケースでは見えない、ご自宅の条件ごとの差を確認できます。

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西日か2階の熱こもりかを切り分けたい方は、7問でわかる夏の暑さ診断もどうぞ。

費用と補助金はどう考えればいいのですか?

2026年度は国の補助制度が利用できるため、実質的な負担額は制度の適用可否で変わります。ただし補助金には要件と審査があり、受給を前提に資金計画を組むのは避けたほうが安全です。

先進的窓リノベ2026事業で押さえる5つの要点

制度の要点を5つに整理しました。上限額だけでなく、要件・期限・受給の可否まで含めて確認してください。

正式名称と年度
先進的窓リノベ2026事業(2026年度)

補助上限
住宅1戸あたり100万円。1申請あたりの合計補助額が5万円以上の工事が対象です。

要件・審査
対象要件を満たしたうえで、事務局に登録された事業者を通じた申請・審査が必要です。過去の先進的窓リノベ事業で補助を受けた開口部は対象外です。

期間・予算
申請期間は2026年3月31日から2026年12月31日まで。予算上限に達した時点で受付が終了する場合があります。

受給について
以上は2026年8月時点の情報であり、受給を保証するものではありません。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(https://window-renovation2026.env.go.jp/・2026年8月確認)。愛媛県内での制度の組み合わせは愛媛で内窓交換?2026年窓補助金で賢く断熱リフォームで解説しています。

回収年数だけで決めると、判断を誤りやすい

年間の削減額だけを見ると回収年数の計算に意識が向きます。ただし実際にお客様が価値を感じておられたのは、冬の朝の底冷えが和らぐこと、結露の掃除から解放されること、部屋の温度差が小さくなることでした。光熱費は判断材料のひとつです。

電気代が高くなる原因を整理したい方は、松山市で電気代が高い家に共通する5つの原因と窓断熱の節電効果もご覧ください。

窓の断熱と光熱費について、よくいただくご質問は?

ご相談の中でも特に多い5つの質問にお答えします。数字の当てはまり方、工事の進め方、補助金の可否など迷いやすい点をまとめました。条件によって答えが変わる項目もあります。

Q1. 2.7万円という数字は、我が家にもそのまま当てはまりますか?

そのまま当てはまるとは限りません。温暖地の戸建てを想定したモデルケースの目安であり、既存の窓の種類や面積、在宅時間によって結果は変わります。ご自宅の条件での目安はシミュレーションでご確認ください。

Q2. 内窓の設置にはどのくらい時間がかかりますか?

既存の窓を壊さず内側へ設置する工法が中心のため、大がかりな解体を伴いません。工期はお部屋の数や窓のサイズによって変わりますので、現地を確認したうえでご案内しています。

Q3. 一部屋だけでも効果はありますか?

あります。長く過ごすお部屋から始める方は少なくありません。ただし住まい全体の温度差を小さくしたい場合、対象を広げるほど体感の変化は大きくなります。

Q4. 結露は完全になくなりますか?

完全になくなるとは言い切れません。結露の抑制は期待できますが、発生のしやすさは室温・湿度・換気の状況で変わります。暮らし方とあわせて考えることで効果が出やすくなります。

Q5. 補助金は申し込めば必ず受け取れますか?

いいえ。対象要件を満たし審査を経る必要があり、予算上限に達した時点で受付が終了する場合があります。受給を保証するものではありませんので、最新の要件を公式情報でご確認ください。

結局、どこから始めるのがよいのですか?

「年2.7万円」はモデルケースの目安であり、約束された金額ではありません。けれども熱の出入りが窓に集中しているという事実は多くの住まいに共通します。まずはご自宅の条件で試算することが、判断の確かな入口になります。

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出典・参照

先進的窓リノベ2026事業 公式サイト https://window-renovation2026.env.go.jp/(2026年8月確認)

日本サッシ協会 2025(年間光熱費の試算・冷房時の熱の侵入割合。窓リノ「夏の冷房費シミュレーション」「7問でわかる夏の暑さ診断」内で参照)

施工事例(窓リノ):松山市/今治市/伊予市

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